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まとめ

4. まとめ
 コスモロックナットについて、緩みに対する機能性を実験及びシュミレーションから検討した。コスモロックナットの特徴としては、
 
(1) 座面摩擦トルク等価直径が大きい、
(2) スカート部が、比較的高い軸力下でもばね性を有している、
 

という点が挙げられるものと思われる。
(1) は緩みに対しては重要な点であると同時に、締め付けにおいても注意すべき点である。これに関しては締め付け実験を行ったところ、通常のナットと同様に軸力と締め付けトルクの間には線形性が認められ、トルク法締め付けが適用できることが明らかになった。このことは一般的な使用においては必要不可欠なてんである。

 
 緩みに対しては次のように考えられる
(A)
本質的に座面摩擦トルクが大きいので、緩めトルクも大きい。
(B)
初期ゆるみなど戻り回転を伴わない場合には(2)の性質により急激な軸力低下を防止できると思われる。
(C)
ナットの戻り回転を伴う場合のうち軸周りの往復振動に対しては(1)の性質により緩みを生じにくい形状である。
(D)

そして軸直角方向の往復振動に対しては(2)の性質によりナットの戻り回転を生じにくくするため、結果的に緩みを押さえる機能を有すると考えられる。

 
 本稿では割愛しているが、ナット座面の面粗度や平面度、さらにねじの精度など幾何学的な精度が出ていない場合、締め付け自体が不安定になってしまう傾向がある。したがって、製造に当たっては各部の精度に十分な配慮が必要である。
 また、シュミレーションや実験によって、たわみなどを求めたが、これらが実際の場合においてどの程度寄与するものかは、はっきりしとしたことは言えない。さらに踏み込んだ実験が必要である。  以下のことからも、さらに詳細な検討は必要であるが、緩みに対してはある程度の耐性を持つものと思われる。

 

 



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